ビジネスに役に立つ哲学、その理由とは?

2020年5月22日

若い頃には、哲学の本なんて読んだこともありません。

哲学を学んだこともありません。

でも、ビジネスをやっていると、

哲学はもはや必須なのではないか?

とまで、思います。

 

哲学の本は理解できないから役に立つ

哲学というのは、歴史的な天才たちが人生をかけて考えに考え抜いたものです。

だから、凡人の私たちには、なかなか理解できません。

でも、それでも

「読んでみよう!」とチャレンジしてみることが、

ビジネスにも、役立ちます。

 

なぜなら、私たちは、往々にして、

自分の得意なものばかりをビジネスに取り込みがちです。

が。

ビジネスとは、自分の得意、不得意を超え、

良いバランスを取らなければ、伸びるものも伸びていかないのです。

 

そういう意味において、

ほとんどの凡人が、「?????」となる哲学書は、

自分の不得意に踏み込む一つのきっかけになってくれます。

 

哲学を学んだことがないから役に立つ

哲学を学んだことのない人間にとって、

哲学とは未知の領域です。

でも、

未知だからこそ、変なバイアス(先入観)に縛られることもないのです。

素直に、わからないものは、わからない。

そう、自分の無知を受け入れられます。

※ソクラテスの「無知の知」

 

たとえば、もし、これが、自分が得意とする分野だったらどうでしょうか?

誰しも、自分が歩んできた道、

あるいは、自分が行ってきたビジネスに関して、

自信もプライドもあるはずです。

 

でも、そうした自信とプライドが、

あなたを、小さな世界に閉じ込めていきます。

 

哲学はビジネスっぽくないから役に立つ

哲学は、誰が見ても、全然、ビジネスっぽくありません。

  • 世界の見え方がどうだとか、
  • 真実はどこにあるのだとか、
  • 存在とは、何なのか?とか、

どこにビジネスの要素があるのだ?

と思うでしょう。

 

でも、そうした事を、

  • 正しく理解しようとする姿勢。
  • 論理的に答えを導こうとする努力。

ここに、ビジネスと相通じるものがあります。

 

事実、

私たちの脳は、簡単に騙されます。

簡単にイメージに乗っ取られます。

そして、都合よく事実を捻じ曲げてしまいます。

 

言うまでもなく、

こうした状態は、ビジネスにおいて、大変危険なものです。

それがわかっていても!

残念ながら、私たちに「神の眼」はありません。

だからこそ、ビジネスっぽくない哲学を利用するのです。

「神の眼」はなくとも、

哲学という世界から、自分のビジネスを眺めれば、

少なくとも、今までよりは、冷静に客観視できるからです。

 

哲学から考えてみたビジネス事例

ここで一つ、

哲学から、よくあるビジネス事例を考えてみましょう。

たとえば、

  • 自分のビジネスを立ち上げたい
  • 自分のビジネスをもっと大きくしたい

そう思った時、

一番、手っ取り早く、

しかも、一番、美味しそうに見えるのが、

なんといっても、フランチャイズへの加盟でしょう。

 

でも、フランチャイズへの加盟には、大きな費用がかかるため悩みます。

でも、魅力的でもある。

そんな時、哲学書を読んでみます。

ビジネスに役に立つ哲学

 

個体と類において、しかも、個体を類の広げられた両腕のなかに導きいれる運動において、世界の形態は完成する。

―中略―

つまり、(世界の形態は)特殊なものの普遍的なものへの堕落から生じるのではなく、むしろもっと詳しくいえば、個体の類への侵入によって生じてくるのである。

フランツ・ローゼンツヴァイク著「救済の星」より

もちろん、哲学書に、答えがあるわけではありません。

でも、ここでの文言を

  • 個体=オリジナリティある自分(自社)
  • 類=フランチャイズ

と読み変えてみたらどうでしょう?

 

オリジナリティある自分(自社)は、フランチャイズに入れと言われている。

その時、完成する世界とはなんだろう?

オリジナリティある自分(自社)は、特殊であれば売れる。

でも、コモディティ化(付加価値のない一般的なもの)すれば、売れない。

オリジナリティが堕落するのではなく、フランチャイズに入った時点でコモディティ化する。

だったら、売れないかもしれない。

結局、完成する世界って、フランチャイズにとっての世界ってこと?かも?

 

という具合に、

いろんなことを考えるでしょう?

これにより、

良いことばかり並べたてられて、

すっかり舞い上がっていたフランチャイズへの加盟について、

少しは、冷静に考え、検討する余裕が生まれます。

 

まとめ

哲学はビジネスに役に立つどころか、必須だ

と、私は思っています。

というのは、私自身が、哲学書に助けられているからです。

 

ビジネス上では、実に様々なコンサルティングがあります。

でも、そのコンサルティングは本当に適切なのだろうか?

と私はいつも思ってしまうんです。

 

それは、自分がコンサルを行う上でも常に感じていて、

  • 自分が経験した事
  • 他社が経験した事

そういうことを、突き詰めたところで、

それは単なる統計でしかなく、

今のような多様性の時代に、果たして再現性があるのか?

と思うからです。

 

そうした時、指針となるのは、

やはり、歴史的な天才と言われる哲学者の書です。

もちろん、私の頭では浅はかな思考に終わる場合も多いんですが、

それでも、考えるだけマシではあるでしょう。