以前から、ずっと思っていたのは、
初心者は、絵に影が付けられないんですよね。
実は、私が中学生だった頃、
「家にある物を、スケッチしてこい!」
そんな宿題がありました。
たとえば、アイロン。
たとえば、コップ。などなど。
でも、その宿題、大嫌いでした。
だって、いつもいつも、影の付け方がわからなかったから。
影は変化していく
そりゃそうですよね。
そもそも、絵の初心者である中学生に、とりあえず、スケッチしてこい。
このスタンスが、基本、間違っています。
たとえば、
日中、日が差す部屋で、コップやアイロンを描いたら、
5分、10分と時間が経つにつれ、影はどんどん変化していってしまいます。
これって、つまり、
モデルがガンガン動きまくっているのと同じ状況です。
なのに、「影まで描いてくるんだぞ!」って、無理ゲーでしょ?
日中が無理なら、夜、描けばいい?
でも、部屋の電気って、普通、部屋全体を明るく照らすために、
天井につけてあるんです。
それを光源にしたらば、影までぼんやりします。
なのに、「影まで描いてくるんだぞ!」って、絶対、無理ゲーです。
だから、私、影を描くのは大嫌いでした。
嫌いなままでは上達しない
正直、嫌いなことは、上達しません。
だって、やろうとしないから。
でも、光と影のトリックを知って、ちょっと、はまりました。
- まずは、画用紙を黒くします。
- 鉛筆を削って、ティッシュでゴシゴシ。これが、結構、疲れます。
- そこから、消しゴムを使って、模写していきます。
描くのは、わけのわからない「形」です。
そのために、今回も、見本はさかさまにして模写しました。
このままだと、何がなんだかわかりません。
ところが、ひっくり返してみると・・・
絵が出現しました。
いや~ん。面白すぎる~。
正直言うと、全然、模写になってはいません。
顔も、見本とは、全然、違うし。
でも、その原因は、「消しゴム」にあります。←ということに、しておく。
とにかく「消しゴム」では、余分な部分まで消してしまって、細部の形まで模写できませんでした。
まとめ
今回は、影を描くテクニックなんかよりも、
まずは、影を描くことを好きになる。
そこを、ポイントにしてみました。
面白いなぁ・・・
そう思う気持ちが、影を描くモチベーションになるんじゃなかろうか?と。
というわけで、
人生、楽しくなりそうな予感です。