ニュースレターを始める時には、最初にニュースレターのデザインやテンプレートを決め、それからコンテンツを決めていくというパターンが多いのではないでしょうか?
しかも最近は、たとえ無料であっても「かっこいいテンプレート」「お洒落なテンプレート」など、たくさんありますので、どれを選べば良いのか?迷っている方も少なくないはずです。
が、ニュースレターというのは、趣味的に始めるものではなく、営業の一環として始めるものなので、効果を上げることを第一に考える必要があります。
そのためには、お客様のニーズに合ったコンテンツを届け続けなければならないわけですが、
実は、ニュースレターテンプレートの選び方で、効果に差が出る可能性があるのです。
そこで、今回は、テンプレートを使ったニュースレターの見本を実際に見ていただき、
それぞれのテンプレートが与えるメリット・デメリットを、じっくりと実感して頂こうと思います。
ニュースレターのテンプレートサンプル
今回、ニュースレターのテンプレートサンプルは、
- シンプルで、お洒落なテンプレート
- ポップなテンプレート
- アットホームな手書きのテンプレート
の3種類を用意しました。
ちなみに、ニュースレター作成に使ったソフトは、それぞれ下記の通りです。
1は、Canvaで作成
2は、Canvaをワード形式にして作成
3は、ワードで作成
シンプルでお洒落なテンプレート
まずは、シンプルでお洒落なテンプレートで作ったニュースレターです。
さきほど、適当に記事を書いて作ってみました。
Canvaを利用すれば、デザインセンスがなくても、簡単に上記のようなニュースレターを作ることができます。
また、作ったニュースレターの印刷もしてくれますので、ある意味、簡単と言えば簡単です。
ただ、元のデザインを自社に合わせて変えようとすると、微妙にダサくなる可能性があります。
そのため、ニュースレターの効果測定結果をフィードバックしにくいという不自由さが出てくるかもしれません。
お洒落なテンプレートのメリットは、デザインがセンス良く完成されていることですが、
完成しているがゆえに、そこがデメリットにもなり得ます。
たとえば、私自身、この見本を作成する際、文字フォントを変えてしまうとデザインの完成度が下がる気がしました。
そこで、設定されているフォント(明朝体)をそのまま使ったのですが、おかげで、文章がかなり固い感じになってしまいました。
昔から明朝体は、教科書や公的な書類などに使われることが多いため、堅苦しい、フォーマルといったイメージを抱きやすくなります。
もし、あなたのお客様が貴社に対し、そうしたフォーマルさを強く求めているのであれば、このテンプレートはピッタリですが、逆に、相談しやすさや親しみやすさを求めているとしたら、何か見えないバリアを感じるかもしれません。
ポップなテンプレート
次に、ポップな雰囲気のテンプレートのニュースレターサンプルです。
こちらも、さきほど、適当に記事を書きました。
Canvaのデザインをワードに取り込みましたので、先ほどのテンプレートよりも自由度は上がりました。
本文には、MSゴシックを使い、記事タイトルと編集者情報(右下)は、手書きフォント風を使いました。
ただ、記事とタイトルの文字数が少ないため、全体的に軽い感じになり、あまり工夫ができません。
そのため、お客様に様々な情報を届けながら信頼を得るという点では、発行者側もお客様側も少し物足りなく感じるでしょう。
こういうテンプレートは、身近な商品やサービスを扱っていて、お客様との距離が近い業種などに向いています。
アットホームな手書きのテンプレート
最後に、アットホームな手書きのテンプレートです。
このテンプレートが、上の二つのテンプレートと大きく異なる点は、
記事コンテンツを先に決めた後に、テンプレートを作成している点です。
実は、このテンプレートは、注文住宅を請け負っている会社さん向けのもので、今も現役です。
細かなデザインの変更はあるものの、18年間、レイアウトに変化はありません。
それでも、18年間、約4000万の注文住宅を途切れることなく受注されていますので、
ニュースレターの実績としては十分だと思います。
ただ、だからと言って、すべての職種にこのテンプレートがピッタリくるわけではありません。
それを見て頂くために、同じテンプレートを使い、このサイトのニュースレターを見本として作成してみました。
この見本は、あくまでも想像上のものとして作成しましたが、
効果が十分に出ているニュースレターを模して、
- 左側は現実的な画像を使用
- 右側はオリジナルイラストを使用
- タイトルは目を引くように手書き風フォントを使用
を使っています。
パッと見のバランスは悪くはないのですが、はっきり言って、このニュースレターは失敗作です。
その理由は、
- 記事の文字数、量ともに多すぎる
- アットホームなデザインがお客様に合っていない
のです。
このことから、どれだけ実績があるテンプレートであっても、相性があるということが、お分かりいただけると思います。
効果の出るニュースレターは、テンプレート選びから
以上、3種類のニュースレターテンプレートを実際に比較したことで、
- 業種
- お客様は誰か?
- お客様が求めるのは何か?
- 効果的なコンテンツ(記事)は、何か?
この4つが、テンプレート選びでも大切になってくることがわかりました。
また、テンプレートが持つパワーというのは意外に大きく、気づかないうちに記事自体がテンプレート寄りになっていく、ということも見えたきたと思います。
このことからも、ニュースレターはテンプレートありきで始めるのではなく、コンテンツありきで、テンプレートを決める方がうまくいくのだと感じます。
ニュースレターテンプレートの選び方のまとめ
ニュースレターのテンプレートを選ぶ時、いの一番に捜すのは、カッコいい、お洒落なデザインという方は多いと思います。
ですが、
- コンテンツを先に決める
- そのコンテンツに合ったテンプレートを選ぶ
方が、効果的なニュースレターに育てやすくなります。
なぜなら、
- コンテンツこそがお客様の心を動かし
- テンプレートが、そのコンテンツを後押しする役目を担う
からです。