ニュースレターにエンタメ(エンターテイメント)の要素は必要です。
たとえば、各県や企業などに存在するゆるキャラや、マスコットもエンタメの役目を担っており、親近感を湧かせたり、ファンとのコミュニケーションツールとして利用されています。
つまり、お客様にファンになっていただくというニュースレターの目的とも一致しているため、上手にエンタメを活用すれば大きな効果が期待できます。
しかしながら、こうしたエンタメの目的を理解しないまま、ただ、楽しければいい、読んでもらえればいいというようなコンテンツを毎月、作成し続けることは、ニュースレタースペースの無駄遣いになる可能性があります。
よく「星占いのコーナー」「料理レシピのコーナー」は女性に人気があるのでニュースレターネタにピッタリです、とおっしゃる方がいらっしゃいますが、裏を返せば、
- 大事なメイン記事に魅力が足りない
- ターゲットの選定を間違っている
可能性は否めません。
そこで、ここでは、ニュースレターのエンタメは、どのように活用すればうまくいくのか?
について解説します。
ニュースレターは雑誌?それとも、営業ツール?
ニュースレターにエンタメの要素は必要・・・>だから、星占いや料理レシピを掲載する
という勘違いは何故?起きるのでしょうか?
おそらく、星占いや料理レシピをニュースレターに掲載する一番の理由は、新聞や雑誌などには、必ず掲載されているからだと思います。
ですが、新聞や雑誌とニュースレターは似ていても、微妙に違います。
下の図をご覧ください。
今回、比較したのは雑誌とニュースレターの2つですが、形はよく似ていることがわかると思います。
ところが、目指す部分(大切にする部分)が雑誌とニュースレターでは大きく異なっていますよね?
その理由は、
雑誌は、有料で、購入された時点でとりあえずの目的は達成しますが、次号以降も継続して買ってもらうための工夫が必要になります。
そのため、できるだけ美しい写真やイラストを多用し、特定のテーマに対して詳細な記事や特集を組むなどして、できるだけ「その雑誌のファン」になってもらう工夫をしています。
読者を増やすことが一番の目的なので、当然、ページ数も多くなり、エンタメとしての「占い」「料理レシピ」なども随所に使われていますし、豪華な付録で購入を後押しする場合も少なくありません。
一方、ニュースレターは無料で、会社やお店が何らかのご縁のあった方に発送するものです。
そのため、ニュースレターを発送した時点では、目的は何も達成していません。
あくまでも、ニュースレターは信頼関係を築き、最終的に仕事を受注するためのツールなので、会社への信頼度が何より大切になってきます。
つまり、ファンになってもらうのはニュースレターそのものではなく、「会社の姿勢や仕事ぶり」の方なので、
エンタメの要素は必要ですが、それを敢えて一つのコンテンツにする必要はない、というのが私の経験値です。
ニュースレターに必要なエンタメとは?
ニュースレターで信頼されるためには、基本、「誠実でまじめ」であることが一番です。
が、現実には、それだけでは、なかなかニュースレターは読んでもらえません。
まじめな仕事ぶりは大いに評価できますが、まじめすぎる文章は、堅苦しく、読む気がなくなってしまうからです。
つまり、ニュースレターに必要なエンタメとは、お客様に「読んでもらう」ための工夫そのものだと言えます。
もっと言うなら、エンタメ=占い、料理レシピ、4コマ漫画 etcという、思い込みは非常に危険です。
なぜなら、本当に読んでもらいたいのは、占い記事や料理記事や4コマ漫画の方ではなく、ご自身の仕事に直結するはずのメイン記事の方だからです。
このメイン記事を、どうエンタメ化するのか?この視点こそが、とても重要だと感じます。
しかも、メイン記事のエンタメ化は、そんなに難しいことではありません。
たとえば、記事タイトル(見出し)や、イラストを少し工夫するだけでも十分だったりします。
実際、エクステリア関連の記事には、「やけどする肉球」というタイトルを付けたことがありますし、
シロアリの記事には、こんなイラストを挿入しました。
この方法のメリットは、
- 無駄にページ数を増やさずに済む・・・>コスト減
- ニュースレターをパッと見ただけで印象に残る・・>読まれる可能性が高くなる
ことです。
ニュースレターのエンタメと使い方のまとめ
ニュースレターにエンタメは必要ですが、その一番の目的は、ニュースレターのメイン記事を読んでもらうことにあります。
そのため、ニュースレターに仕事に関係のないエンタメ記事を敢えて付け足す理由は薄いと感じます。
実際、記事量を増やし、ニュースレターの体裁を取り繕うよりも、濃い内容で勝負した方が、受注単価は高くなるはずです。